2010年05月21日

<娘3人死亡>点滴の母に懲役10年 善悪判断の低下認定(毎日新聞)

 入院していた幼い娘3人の点滴に水を混入し死傷させたとして、傷害致死と傷害の罪に問われた岐阜県関市の主婦、高木香織被告(37)に対する裁判員裁判で、京都地裁は20日、懲役10年(求刑・懲役15年)の判決を言い渡した。増田耕児裁判長は「子供の痛みや苦しみを全く理解していない身勝手かつ自己中心的な犯行で、傷害致死や傷害の中でも悪質。反省も十分でない」と指摘した。

 判決によると、高木被告は06年3〜5月、入院中の四女(死亡時8カ月)の点滴に何度も水道水を混入して呼吸・循環障害で死亡させ、同様の方法で三女と五女を重篤な状態に陥らせた。

 起訴前の精神鑑定は、高木被告を周囲の気を引くため子供を傷付ける代理ミュンヒハウゼン症候群と診断。被告が初公判で起訴内容をほぼ認めたため、量刑を判断する上で、同症候群をどう評価するかが争点となった。

 「児童虐待とは異なる」と寛大な刑を望んだ弁護側に対し、検察側は「同じような動機で病人を仕立てる人をそう呼ぶだけ。刑を軽くする理由にならない」と主張した。判決は「代理ミュンヒハウゼン症候群の影響で善悪の判断が低下していた」と認めた。

 一方で判決は、四女の点滴への混入時期については死亡直前までとする検察の主張を採用、「重篤になってからも入れ続けるなど危険な行為で常軌を逸している」と非難した。

 高木被告は終始無表情で判決を聞き、最後に増田裁判長から「子供の供養に努め、家族のもとへ戻って」と説諭されても表情は変わらなかった。堀和幸・主任弁護人によると、「家族と相談して控訴するか決める」と話しているという。【古屋敷尚子、熊谷豪】

 ◇医学争点に裁判員「評議重ねて理解」

 9日間という過去最長級の裁判員裁判を終え、裁判員2人と補充裁判員2人が記者会見した。このうち勤めのある3人は「上司の理解があり、大きな支障はなかった」と語った。医学関連の難解な主張が目立ったが、補充裁判員の男性が「評議をするうち理解できるようになった」と話すなど、検察官の立証や評議の際の裁判官の説明の分かりやすさを評価する声も多かった。

 京都地検の長谷透公判部長は「専門用語の説明を繰り返すなど工夫し、理解してもらえたと思う。量刑もおおむね妥当だ」と話し、控訴しない方針。

 一方、池田良太弁護人は「起訴前に検察側がする一方的な鑑定でなく(弁護側の意見も反映される)ニュートラルな鑑定が必要では」と問題提起した。

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posted by ヤマウラ ショウイチ at 21:10| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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